箱解説書　NM -〜NMレコード　NM -〜NMクナのバイロイトは伝説となっています。クナのワーグナー演奏は圧倒的であり、1951年の演奏はその中でも素晴らしい物とされていましたが、レコードでは音質の良い物が発売されませんでした。以下説明になります。1951年のデッカ録音が、約半世紀を経過して初めてLP化されました。クナッパーツブッシュ指揮の《神々の黄昏》は、当時のデッカが総力を挙げて録音に取り組んだものですが、出演アーティストの契約問題で発売されることなく、その存在が語り継がれながら、まさに伝説的な録音となってきたものでした。その後、再三の発売要請にも係わらず実現しませんでした。今回テスタメント社が諸問題を解決、約半世紀を経過して初めてLP/CD化されることになったものです。録音は表紙写真に写っていますが、カールショウ、ウィルキンソン組で、デッドで平板になりがちなバイロイトを立体的に潤いを持って捉えている。英国テスタメント180g重量盤も発売から早30年近く経過しました。今本盤以外のテスタメント盤で聴き中してみると録音秀逸なのを再認識しました。録音秀逸オーディオファイル盤なのは言うまでもない。録音された時代と同じ空気を感じられるのが初期盤収集の楽しみを十二分に与えてくれる名盤。再発と言え発売後30年近く経過、音質は第一級。本盤の価値を一層高めているのは「純粋な英国本国旧EMIヘイズ工場謹製」だと言い切れます!!!